サッカー
2023-05-16 12:21:00

次なる準決勝スペシャル!チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、ヨーロッパカンファレンスリーグの決勝進出を分けるセカンドレグがアツい!

とうとう、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグで無念の準決勝敗退、そして決勝進出を分ける1試合を迎えることとなった。準決勝進出チームの中にはセカンドレグですべてをひっくり返し、ヨーロッパのトロフィーへの望みをつなぐために劇的な復活を達成しなければならないチームがある一方、負けさえ避ければよいチームもある。とは言え、確かなのは、まだ決勝進出を確定させたチームはなく、すべてをひっくり返せるチャンスはどこまでも残っている。あらゆる可能性があり得る混戦模様なのだ。

…さあ、どちらにベットするべきか?当サイトプレビューを読んで賢い選択をしよう!


midweek_football_may23_3
 

目次:

  1. UEFAチャンピオンズリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – インテル 対 ミラン
  2. UEFAチャンピオンズリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – マンチェスター・シティ 対 レアル・マドリード
  3. UEFAヨーロッパリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – セビージャ 対 ユヴェントス
  4. UEFAヨーロッパリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – バイエル・レバークーゼン 対 ローマ
  5. UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – FCバーゼル 対 フィオレンティーナ
  6. UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – AZ 対 ウェストハム

 

UEFAチャンピオンズリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – インテル 対 ミラン

インテルにとって、これ以上にない走り出しだった。UEFAチャンピオンズリーグ準決勝のファーストレグでは、ネラッズーリ(インテルの愛称)わずか11分後に2-0で先行しており、実際はさらに点数を伸ばせていた可能性があった。あのDerby della Madonnina(ミラノダービー)の1週間後、このライバル2チームがシーズン5度目となる対s年を迎え、インテルはすでに今シーズンミランと戦ったダービーを3つ勝利し、この成果は1994-95以来の内容となっている。1シーズンで4つのダービーを勝ったのは1973-74が最後、今回再びこの勢いを取り戻せるのか?もちろん、シモーネ・インザーギ率いるチームは引き分けを狙うこともできる。それどころか、負けたとしてさえ(1ゴール差)6度目となるチャンピオンズリーグ決勝進出を決めることになる。そうなれば、2010-11年以来の快挙となり、その年は偶然にも同チームが最後にUCLトロフィーを掲げた年となっている。インテルは絶好調であり、全大会で直近7試合すべてを勝利しており、ミランはここでリベンジを果たしこの勢いを止めることができるのか?


midweek_football_may23_3
 

ミランの調子は、インテルのそれとは大きくかけ離れている。ロッソネリ(ミランの愛称)全大会直近8試合でわずか2勝(4分2敗)となっており、この流れによりセリエAのトップ4から滑り落ちてしまった。偶然にも、2つの黒星は直近2試合からのものであり、1つはUEFAチャンピオンズリーグファーストレグでのインテル戦、そしてもう1つがセリエAでの降格圏でもがくスペツィア戦、どちらも0-2での負けであった。調子の落ち込みはこれ以上に悪くはならないタイミングで起こり、スペツィアの結果、選手を掻き立てるためにCurva Sud(ミランファン)サポーターたちの説教が沸き起こった。最終的に、シーズン最大級の試合を迎えることになる。ミランはこのダービーの沈滞をひっくり返さなければならない:シーズンの最初のダービーを勝利した後、続く3試合で1ゴールも得点できない結果となっている。2006-07以来初のUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出がかなうかどうかはここで立ち直れるかにかかっており、その軌跡は過去に既にみられている。ミランはここで踏ん張れるのか?

 

UEFAチャンピオンズリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – マンチェスター・シティ 対 レアル・マドリード

勝利ではなかったものの、マンチェスター・シティはエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウのアウェーで1-1で引き分けた後エティハド・スタジアムに戻れることに喜々としているだろう。決定打となるセカンドレグでホームのアドバンテージを得られるペップことグアルディオラ監督率いるチームは、2度目となるチャンピオンズリーグ決勝進出がかかっており、今回はそのまま優勝杯を掲げられるだろうか?直面する優先順位は、昨シーズンの準決勝で敗退させられた時の相手であるレアル・マドリード相手にリベンジを果たすことだ。あの試合では終盤間際の決定打が見られた。シティの今大会のホーム戦での見事な成績を鑑みれば、ありえないことはない。マンチェスター・シティは直近25戦のUEFAチャンピオンズリーグのホーム戦で無敗(23勝2分)であり、ここでもう1回勝てれば決勝進出が確定する。さらに優れているのは、グアルディオラ監督率いるチームはレアル・マドリードとの対戦直近5試合で1敗のみとなっており、エティハド・スタジアムに限ったすべての対戦で、シティは1度も負けていない(2勝2分)。これには、レアル・マドリード相手に直近2つのホーム戦をどちらも勝利しており、とにかく手にすべきはさらなる1勝となる。


midweek_football_may23_3
 

しかしレアル・マドリードも、おじけづくことはないだろう。UEFAチャンピオンズリーグ準決勝でこの相手に立て直すその方法はすでに経験済であり、今回のセカンドレグはマドリードを離れてのアウェーとなる一方、ロス・ブランコス(レアル・マドリードの愛称)この大会のエキスパートであり、常に道を切り開いてきたように見える。合計でUEFAチャンピオンズリーグタイトルを手にすること14回、他のチームより2倍以上の記録を持ち、レアル・マドリードはヨーロッパの優等血統である一方、幻の初優勝を狙うマンチェスター・シティにはあらゆるプレッシャーがかかるだろう。los Merengues(レアル・マドリードの愛称)はマンチェスター・シティのホームで一度も勝ったことはないものの、カルロ・アンチェロッティ率いるチームはすでにイギリスの土地で勝利する方法を知っている。アンフィールド(リヴァプール戦)とスタンフォードブリッジ(チェルシー戦)の両方で先立つノックアウトラウンドを勝利しており、これにより準決勝に進出を決めた。ピッチでもタッチラインでも経験の深いアンチェロッティ監督は、監督として191回目のUEFAチャンピオンズリーグ出場となる。アレックス・ファーガソンの190試合を超える新記録だ。それよりも重要なのは、レアル・マドリードを下し決勝に進出すること、となるだろう。

 

UEFAヨーロッパリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – セビージャ 対 ユヴェントス

セビージャは疑いなく、UEFAヨーロッパリーグ準決勝ファーストレグで最後の最後にユヴェントスに同点を挙げられ、現在1-1のスコアとなり全身から魂が抜けたことだろう。しかし、アンダルシア拠点の同チームにとっては、セカンドレグがホームでのアドバンテージとなることから、それでも前向きな結果であるといえる。前回ラウンドではこうしてマンチェスター・ユナイテッドを下している。ファーストレグで引き分けた後、エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンの雰囲気がセカンドレグの快勝へとつながった。またこれが繰り返されたら最高だ。このスタジアムは同チームにとって何度も繰り返し後押しとなってきた。セビージャはセカンドレグをホームでプレイした際、ヨーロッパリーグノックアウトステージから決して敗退したことがない(9大会)上に、さらに見事なのは直近27のホームでのUEFAヨーロッパリーグの試合で24勝(2分1敗)しているのだ。セビージャで再び栄誉ある夜が訪れるのか?


midweek_football_may23_3
 

ユヴェントス戦でのファーストレグの成績に基づけば、トリノ拠点の同チームはここで挽回しなければならない。マッシミリアーノ・アッレグリ監督率いるチームは、先週の試合で精彩を欠いていたが、瀕死の淵でゴールを決め、最後の最後に累積点数を等しくした。しかし、ヨーロッパ舞台のノックアウト戦での直近17回のスペイン勢相手の遠征ではわずかに2勝(3分12敗、クリーンシートは1つのみ)であり、Juve(ユヴェントス)は変えなければならない不幸な記録がある。しかし、この統計はグループステージの試合を含んでおらず、2016年にはビアンコネリ(ユヴェントスの愛称)がUEFAチャンピオンズリーグでセビージャ相手にアウェーで勝利 (3-1)し、ここから決勝へと進出した。今回はヨーロッパリーグとなり、マッシミリアーノ・アッレグリはチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの決勝へとチームを導いたわずか5人目の監督となるチャンスを手にしているのだ。

 

UEFAヨーロッパリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – バイエル・レバークーゼン 対 ローマ

バイエル・レバークーゼンにとって0-1となったファーストレグの敗戦は、必ずしも最悪の結果とは言えない。現在これによりとーまとの試合で4試合勝ちなし(2分2敗)となっている一方、僅差で迎えるホームでのセカンドレグはシャビ・アロンソ率いるチームにとってスコアラインを覆すことにおいても、統計値的にもモチベーションとなるだろう。何としても取り除きたい、忘れがたい統計もある:レバークーゼンはファーストレグを負けたヨーロッパのノックアウトラウンド直近11戦で、次戦進出を果たしたのは1度のみなのだ。しかし、今シーズン、2月のモナコとのノックアウトラウンドプレーオフでそれが実現した。今シーズンここまで3つのノックアウトステージのすべてで、アロンソ監督率いるチームは常にセカンドレグを勝ってきた。まさに必要な時に勝てる癖がついており、ジョゼ・モウリーニョにたいして全体的な劣勢の記録をここでひっくり返せるのか?シャビ・アロンソはレアル・マドリードでかつて監督を務めた経験があり、ここにきてタッチラインで古巣と向き合うことになる。


midweek_football_may23_3
 

史上初めて、ローマはヨーロッパの舞台での決勝に連億で出場できるチャンスを手にしている。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグで昨シーズンチャンピオンに輝いて以来、ローマはヨーロッパリーグに進出し、再び決勝まで進出できそうな中、ドイツでのあとわずか1試合が来月のブダペストでの決勝を確定させることになる。あらゆるコンテクストにおいて、このセカンドレグは特大の試合となるが、とーまによるドイツへの遠征がほとんど成果につながらないことからもひとしおだ。Giallorossi (ローマの愛称)ヨーロッパ舞台の試合でのドイツ勢相手のここへの遠征直近15回のうちわずか2勝(1分12敗)となっている。しかし、スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマでの重要性を分かっている。ローマがヨーロッパの舞台でのノックアウトの線でファーストレグを勝った直近25試合で、23回その次に進出している。モウリーニョ率いるチームは、ここでさらに数字を伸ばし、決勝に進出することができるのか?

 

UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – FCバーゼル 対 フィオレンティーナ

先週のFCバーゼルの活躍は見事なものであった。以前の選手だったアルトゥール・カブラルのゴールにより0-1で劣勢に立たされた後、ハイコ・フォーゲル監督率いるチームは試合終盤にゼキ・アムドゥニのゴールにより死の淵から試合をひっくり返し、2-1で勝利した今大会でアムドゥニの6度目のゴールとなり、さらに重要なのはここにきてRotBlau(バーゼルの愛称)がホームに戻り、比企早生さえすればヨーロッパ舞台で初めて決勝に進出するスイスチームとなれるチャンスを手にしているのだ。この大会を完全に優先するのは明白であり、同国で2番目に最も成功を掴んだ同チーム(リーグタイトル20回)はスイスのリーグリーダーから離されること26ポイントとなっている中、誰もがこのヨーロッパカンファレンスリーグが栄光にとっての最大のチャンスとなることを理解している。


midweek_football_may23_3
 

フィオレンティーナにとって災難となったここまで、準決勝には有力候補として進出し、圧勝するものと見られる中試合を開始したが、バーゼルの勢いに押され、降伏することとなった。アルトゥール・カブラルのゴールは、同選手を今大会の現時点での得点王に輝かせたが、Viola(フィオレンティーナ)がここで立ち直れなければ、その数は7で止まることになるだろう。今大会UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの試合を9連勝ヴィンチェンツォ・イタリアーノ率いるチームは直近2試合それぞれを負けており、ここにきてFCバーゼルで得点を挙げ、今大会での当初の勢いがここで止まらないようにしなければならない。幸運にも、ゴール力は彼らのチームの特色でもある。ここまで大会で33点となっており、次の順位のチーム(ウェストハム、26点)より7点多くなっている。さらに、バーゼル(23点)よりも10点多い。ここで得点力を爆発させ、敗退を逃れなければならないのだ。

 

UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ – 準決勝 – セカンドレグ – AZ 対 ウェストハム

AZはファーストレグを見事に切り出し、アウェーで見事な勝利を挙げるかに思われた。結果的に1-2で負けたものの、このセカンドレグにはまだ少しのマージンが残っており、満員となるAZスタジアムのホームで、アルクマール率いるチームはまだ信じれるものを持っている。なにより、第2予選ラウンドから準々決勝まで、今シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでのホームでの8試合すべてを勝利(このうち得点は25ゴール)し、パスカル・ヤンセンはこの勢いをここで取り戻したいところだ。週末のエールディヴィジの試合ではゴールが山ほどみられ、FCエメンを5-1で下し、ここで立て直すチャンスをしっかりつかんでいる。


midweek_football_may23_3

ウェストハムのメンタルの強さにより、ホームでの雰囲気の後押しもありファーストレグを最終的に2-1で勝利できたものの、このアウェーの遠征ではこなさなければいけない仕事は大きい。しかし、デイヴィッド・モイーズが選手に強調することの一つは、この大会でほぼ完ぺきに近い流れを保つには、最善のパフォーマンスを発揮しなければならないことだ。ここまで13試合で無敗となっているハマーズ(ウェストハムの愛称)勝てなかった試合がそのうちわずか1試合(12勝1分)となっており、100%レコードはかなわずとなっているものの、自画自賛するわけにはいかない。モイーズは、この試合が最もタフなものとなることを知っている。ヨーロッパ決勝への可能性を分け隔てる唯一の試合となるのだ。シーズン連続で準決勝敗退は避けたい(昨年のヨーロッパリーグ)ところだ。何としても決勝に進みたい、その意気込みは強いはずだ。