レーティングゲームを深掘りしよう!FIFAゲームで議論を巻き起こした往年のレーティング問題6戦を振り返り
今年もまたまたこのときがやってくる!FIFA 23のリリースが間近に迫る中、毎年のこととなっている選手レーティングの議論がすでに巻き起こっています。
ハリー・ケインがモハメド・サラーより高いレーティングになっていたり、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがエデルソン・モラエス、アリソン・ラムセス・ベッカー、ティボー・クルトワより「ゴールデン・レーティング・グラブ」の名を欲しいままにしていたり、レヴァンドフスキがロナウドよりレーティングが良かったり、とレーティングに関する議論は収まるところを知りません。
ということで、まさに今こそFIFAゲームより巻き起こった喧々諤々の選手レーティングを振り返っておきましょう。
目次:
1. マッテオ・ブリーギ
2. キーロン・ダイアー
3. スコット・ブラウン
4. クリス
5. ルイス・スアレス
6. アレクシス・サンチェス
7. ペトル・チェフ
マッテオ・ブリーギ
今週の話題のまさにキックオフはFIFA 03、マッテオ・ブリーギがまさかのルイス・フィーゴ、ジダン、オリジナルなロナウドを差し置き97ものレーティングをかっさらいキング・オブ・ゲームとなっていたあのいわくつきのタイトル。
才能が確約されているとみられていたものの、ブリーギはそれでも当時はあまり知名度が高くなく、ゲーム内での名声が現実世界に響くことはありませんでした。2002年にユヴェントスを去って以来、セリエAを漂流し、2019年のエンポリでの在籍を最後に引退しています。
キーロン・ダイアー
今週の選手2人目の入場、同じくミッドフィルダーつながりでキーロン・ダイアーの登場です。88のレーティングを持ち、98までのポテンシャルがあったのはIFA 05でした。ダイアーはマグパイズ(ニューカッスルの愛称)で当時主要選手ではあったものの、ウェイン・ルーニー、ロベルト・カルロス、シャビなどの選手の上を言っていたのはちょっとやり過ぎでした。
おもしろいことに、ダイアーのレーティングはFIFA 05ではクリスティアーノ・ロナウドとちょうど同じであり、キャリアでその後故障に悩まされなければどうなっていたことか、と本人も辟易としてたのでは?
スコット・ブラウン
ミッドフィルダーつながりの最後はスコット・ブラウン、FIFA 08では豪快に86ものレーティングとなっていました。セルティックファンをおとしめるわけではありませんが、セルティックFCの超熱心なファンでさえこのミッドフィルダーは粘り強いながらも、フェルナンド・トーレスやズラタン・イブラヒモビッチと肩を並べるとは認めていないのでは?
クリス
今度はブラジルの鉄壁ディフェンス、クリスです。FIFA 07では89のレーティングで、ゲーム内では8番目の高レーティングでした。2007年にバロンドールを獲得したカカを上回る数値です。
元リヨンで活躍した同選手は強烈なでフェンダーで、ブラジル代表には17回選出されてはいるものの、ゲーム内のレーティングほどの才能の持ち主かと言われれば納得するサッカーファンも多くはないでしょう。
ルイス・スアレス
FIFAのゲームで過剰な能力が与えられているラッキーな選手ばかりではありません。FIFA 11でのルイス・スアレスがいい例でしょう。このゲームのリリース時、スアレスは2010年ワールドカップで目を見開く活躍をしており、さらに48試合で49ゴールをもたたき出したアヤックスのシーズンの台風の目でもありました。
これに対しEAの反応は?スアレスに82のレーティングをつけ、その数値はアーセナルで場違い感のあったマルアーヌ・シャマフと同じだったんです。言うまでもなく、スアレスは以降ますます強くなり、一方でシャマフは忘れ去られていき、その名を出されなければ思い出せないくらいとなりましたね。
アレクシス・サンチェス
もちろん、スアレスだけがFIFAレーティングで実際の才能を反映したレーティングをありがたく頂戴する南アフリカのフォワードではありません。この栄誉はFIFA 19でのアレクシス・サンチェスにも授けられました。そのレーティングは、87。サンチェスは真正の才能のある選手でしたが、その最高潮のキャリアは2018年9月にFIFA 19が世に出る以前のものでした。
EAはおそらく、同選手がマンUに移籍すると本気で信じていたのではないでしょうか。
ペトル・チェフ
今週のまとめは、サンチェスの元アーセナルでのチームメイト、ペトル・チェフです。チェコ人の同シュートストッパーはそのキャリア全盛期には右に出るものがいないゴールキーパーでしたが、2015年にチェルシーから拠点を共にするライバルのアーセナルへと移籍した際、ちょっと背伸びしすぎだと思ったことでしょう。
それに加え、FIFA 17でのEAによる同選手のレーティングは、88!
どういうことでしょう。ヘッドギアをつけていたキーパーの大ファンだった、と言うオチでしょうか。