ワッホォ!それとも、マンマミーア!?伝説のレーシングゲーム、マリオカートをパクった最高傑作と超絶駄作集
マリオカートシリーズは、ビデオゲームの歴史における最高傑作のひとつ。この言葉には裏も表もありません。競い合う楽しみはまさに底なし、アツくなるバトルとバナナの皮を投げ合う駆け引きはまさに至高のエンタメ。
しかしニンテンドー自体がわかっているように、マリオカートほど優れたゲームはリリースできず、そして誰かが(この場合、ほとんど誰もが)それをコピーしようとしても驚かされることはないのです。そしてまさにそれが今まで起こってきたこと。ほとんどのゲームシリーズが、突如としてそのゲームポートフォリオにレーシングゲームをねじ込みたい衝動にかられるのは世の常、今日は愛でるべき傑作に仕上がったもの、最悪の出来になったハズレ作を見ていきましょう。
ゲーム自体の面白さと同じく、多くの開発陣による「カート」ゲームの命名により盗作と呼ばれることを避けようとしたクリエイティブなその有様も見えてきます。ということで、さあエンジン始動!ノコノコの甲羅を一掴みしてさっそく運転に繰り出しましょう!
目次:
傑作集
- クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!
- Jak X
- ModNation 無限のカート王国
- ディディーコングレーシング
- ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド
駄作集
- ソニック ドリフト
- South Park Rally
- M&M’s Kart Racing
- F1 Race Stars
- Nickelodeon Kart Racers
傑作集
1. クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!/爆走!ニトロカート
それぞれPS1とPS2向けにリリースされた至高の傑作、そのコンセプトはただ一つ!マリオカートと競り合うことでした(実際、ありとあらゆるものをパクっています)。どちらのゲームも山ほどの楽しめるゲームモードがあり、このシリーズのシグネチャースタイルとして練りこまれた設計のトラック、そしてニンテンドーよりも速いスピードで楽しめます。
2. Jak X
Jak and Daxterシリーズのハイオクターンゲームがこれ、今回のゲームの中ではマリオカートのあからさまなパクリではありませんが、あらゆる要素が詰まっています。アイテムボックス、スピードブースト、そしていつでもテーブルをひっくり返したくなるハラハラが楽しめます。
運転席でハンドルを握るアクションを楽しむためのマシンガンや内容の濃いストーリーも楽しめます。
3. ModNation 無限のカート王国
プレステ3専用のこのタイトルのウリとして明らかなのは、改造でしょう!自作カーを設計、ドライバーやトラックもデザインでき、さらにオンラインで他のプレイヤーとシェアできるのです。
全盛期には、ModNationコミュニティはあらゆる種類のスペシャルフィーチャーを備えた見事なサーキットであふれかえっていたものの、残念ながらこのゲームのオンラインフィーチャーは歴史の藻屑と消えてしまいました。
4. ディディーコングレーシング
ディディーコングレーシングはマリオカート64とファンのマインドに真っ向勝負を挑んだタイトル、そして実際、勝利したのです!ゲームには飛行機とホバークラフトが追加され、ボスバトルのあるストーリーモード、そしてバンジョー・ザ・ベアが登場した初のタイトルとなりました(カズーイではありませんでしたが)。
5. ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド
このナウいネーミングはセガからのもの、無数に現れるマリオカートコピーゲームの一つとなりました。
セガの名作(シュガー・ラッシュなど)からのキャラが勢ぞろいし、滑らかなグラフィック、白熱のトラック、空中・水中の場面あり、SASRTにより愛でるべきマリオカート7の対抗馬として大成しました。
駄作集
1. ソニック ドリフト
何でもかんでもカートゲームにソニックを突っ込めばうまくいく、と言うわけではありません。1994年のセガのタイトルがこれを証明しています。このゲームには、マリオカート以上の新しいものは何もなく、キャラクターも不ぞろいで運転感覚が物足りなく、ゲームプレイ中にコーナーを曲がる時、いつそこに差し掛かったのかがわからずタイミングを判断するのは非常に困難でした。
2. South Park Rally
このゲームは、South Parkの開発陣によるまさに恥ずべき、やる気のないカートゲームへの便乗商法と言えます。トレイ・パーカーとマット・ストーンを声優に起用したSouth Park Rallyは、まったく中味のない駄作となりました。
カートの動きはイライラするほど遅く、トラックはけだるいほどどんくさく、AIの出来が非常に悪かったのです。つまるところ、存在自体が正当化できないほどの出来だったと言えます。
3. M&M’s Kart Racing
こちらもそのできの悪さではひどいものでした。このお菓子を好きな人がいるのか?と言うあのチョコ、M&Ms!ニンテンドーWiiのM&M’s Kart Racingは非常な駄作でした。そのタイトルからして、明らかにマリオカートのクローン。にもかかわらず、開発陣はゲームを楽しくする要素を一切用意しませんでした。
アイテムなし、魅力あるトラックなし、インタラクションなし、しかもリリースされたのは結構最近の2007年。1997年のものだったらまだわかるのですが。
4. F1 Race Stars
2012年リリースのこのタイトルは他のゲームのコピーとしてはなかなかクリエイティブで、有名なフォーミュラワンドライバーがかわいらしいアニメ風のカートレーサーとして登場します。
とは言え、描画の面白さ以外に、まったくもって面白みのかけらもないタイトルでした。
5. Nickelodeon Kart Racers
子供向けアニメのNickelodeonとの融合ゲーム、ゲームプレイのつまらなさではなく、登場キャラのせいで駄作の名をほしいままにしています。
登場させられるキャラなんか山ほどいるのに、開発チームに選ばれたのはたったの12キャラ。うち4つは、4人のティーンエイジ・ミュータント忍者タートルでした。