「なんてこった、ぶっ潰しちまった!」(テイカー風)極上のプロレスゲーム5選!
自分の内に眠れるジョン・シナ、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン、はたまたアンダーテイカー魂を開放してみたいと思ったことがあったのなら、おそらく往年のプロレスゲームはいくつか試したことでしょう。とにかく、コンピュータ相手や友達の操作する相手にテーブルの上へとパワーボムをくらわしたり、パイプ椅子で顔面をひっぱたいてやったりすることほどスカッとすることはありません。
世界中のプロレスファンには幸運なことに、ゲーミングの世界には豊かなバーチャルレスリングを題材にしたゲームが往年に渡りリリースされており、目覚ましい傑作も多く生まれてきました。
ということで、WWE 2K23がいよいよ発売となり、レッスルマニアが刻一刻と迫る中、日の目を見た傑作プロレスゲーム5選を振り返るなら今しかない!
目次:
- マッスルボマー(海外版タイトル:Saturday Night Slam Masters)
- WCW vs nWo REVENGE
- WWE All Stars
- WWE All Stars
- ファイヤープロレスリング ワールド
マッスルボマー(海外版タイトル:Saturday Night Slam Masters)
カーン!今週の試合開始のゴングはコレ、さかのぼること1993年にカプコンからリリースされた唯一のプロレスゲーム、マッスルボマー(海外版タイトル:Saturday Night Slam Masters)です。
ハルク・ホーガンやブレット・ハートなどの有名選手はフィーチャーしていなかったものの、このゲームの最大の強みはキャラの取り揃えでした。それぞれのキャラがどの実在のレスラーからインスピレーションを得たかは明らかだった中、ひねりが利いていて別人のように感じるには十分でした。
なにより、各キャラにはそれぞれのファイティングスタイルがあり、個別に異なっており、独自の動きが備わり、展開の読めなさが魅力でした。
1対1対戦とタッグチームプレイモードに加え、ビフ・スラムコビッチやエル・スティングレイなどキャラの命名が秀逸で、ゲームの華となっていました。
WCW vs Wo REVENGE
お次も90年代つながりです、WWEが瀕死の状況に追い込まれるまでになったプロレス視聴率競争として知られるマンデー・ナイト・ウォーズ期の終わりにリリースされたこのタイトル。
nWoの文脈の人気にあやかりN64で1998年にリリースされ、ダイヤモンド・ダラス・ペイジやクリス・イエリコ、ゴールドバーグ、レイヴン、ザ・ジャイアント(akaザ・ビッグ・ショウ)、などの納得のレスラーが揃う中、WCWの巨人エリック・ビショフとテッド・ターナーも加わりプロレス界を席巻しようとしていました。
いうまでもなく、かなり改善されたグラフィック、夢中になりながらも複雑すぎないゲームプレイ、再興の仲間とぶっ飛ばし合える悪魔的なハマりやすさの4人プレイモードでゲームは爆発的な人気となりました。
WWE All -Stars
今週の3つ目のタイトルは、WWE All Stars。それまでの定番WWEのフォーミュラから、リアリズムの見せかけを排除し地獄へと葬り去ったことで斬新さを演出しました。結果として、完成したゲームはザ・アンダーテイカーが年に2回瀕死の状態から復活する以上に盛り上がるものとなりました。
WWEのレジェンド選手を新旧取り揃えたWWE All Starsは、コンボ、ちょっと変わった演出、爽快で見事なビジュアルの詰まったペースの速いアーケードスタイルの格闘メカニズムで、長らくの間名作としての名を欲しいがままにしました。
なぜこのゲームに続作が生まれなかったのか、まったくもって謎としか言いようがありません。
ファイヤープロレスリング ワールド
プロレスゲーム好きならきっと、数多くのファイヤープロレスリング ワールドタイトルの中から1つはやってみたことがあるでしょう。1980年代後半に初めてお目見えして以来、ヒット作としての立ち位置を確保してきました。
2017年、ファイヤープロレスリング ワールドの続作がリリースされ、その名声の理由となったタイミングと戦略ベースのゲームプレイが見事に復活していました。WWEゲームの派手さと豪快さは足りないとはいえ、重点が戦略に置かれていた点で、このタイトルは比類なきものとなり、「考察系」ゲーマーにとってのプロレスゲームとなりました。
さらに、これはオンラインマルチプレイヤーモードを備えた初のファイヤープロレスリング ワールドゲームとなり、世界中からやってくる相手をどのようにぶっ飛ばせるかワクワクが詰まっています。
デフ ジャム ファイトフォーニューヨーク
今週の締めはデフ ジャム ファイトフォーニューヨーク、待ちの通りへと繰り出します。ヒップホップとプロレスの融合であり、プロレスファンの耳に心地よいミュージックが楽しめるタイトルです。
リル・キム、スヌープ・ドッグ、レッドマン、モッブ・ディープ、リュダクリス、アイス-T、バスタ・ライムスなどのヒップホップのレジェンドをコントロールしながら相手をぶっ飛ばせるなど、このゲームの基本となる前提はすでに十分魅力的であるものの、スター勢ぞろいのキャスティング以上に魅力がありました。
山ほどの中から選べる格闘オプションに加え、タイトでレスポンシブなコントロールとともに、ニューヨークをめぐるの戦いでは開発元のAKIがバーチャルワールドプロレスのタイトルで名声を馳せるための絶好のショーケースとなりました。
ゲームの仕上がりは、初リリースから19年たった今でも最高補のプロレスゲームとして称えられるほどのものとなっています。