「この部屋は幻覚だ!」ゲーム開発元が仕組んだ壮大な釣り6選
誰かにおちょくられていると感じたことはありませんか?そう、実際におちょくってるんです!人気が出るとわかっているエンターテイメントを創り出す力を持つものは、時にはその力を乱用して愛するファンを掻き立てることに使うものです。
今回は、実際に手間暇かけてちょっとしたおちょくりを埋め込んで、収入源であるユーザーたちをイライラさせた例6選を紹介しちゃいます。
目次:
- メタルギアソリッド2:サンズ・オブ・リバティ
- 外見をばかにする – GTA:サンアンドレアス
- もう一度やってみろ – 魔界村
- ぼっくりんのギフト – ブレス オブ ザ ワイルド
- ペンダント – ダークソウル
- クモ恐怖症 – Evil West
メタルギアソリッド2:サンズ・オブ・リバティ
メタルギアソリッド2は、前作の1~2作目と共に、慈悲のかけらもなく2度も釣りをかましてくれるゲームです。まず、ゲームがリリースされる前、あらゆるマーケティングがファンに人気のヒーロー、ソリッド・スネークでプレイできることを期待させていました。しかし、ゲームが実際世に出ると、めそめそなよなよしたライデンとしてプレイすることに戦慄を覚えることになりました。
ゲームの後半では確かにスネークとしてプレイできるのですが、クリエイターである小島秀夫氏はゲーミングにおける最大級の落ち着かないざわめきを演出し、ゲームを長時間プレイし続けると視力が落ちるので休憩しろと教えてくれたのでした。あの釣りが、実際のゲームで見られるとは、仰天でした。
外見をばかにする – GTA:サンアンドレアス
名作GTAシリーズ、サンアンドレアスに加えられたワクワクの新フィーチャーの数々の一つに、運動や過食によりメインキャラのCJの体格を変えられることでした。多くの人にウケたこの演出ですが、クラッキン・ベルのファストフード店で大食いすると、いずれ巨漢の塊が出来上がることになります。
しかし、少なくとも1つ、このひねりにはひっかけがありました。体重を落とさなければ、始められないミッションがあったのです。ミッションスタートの目印に到達すると、始まりのきっかけとなるキャラに「体重を落としてから出直してこい」と言われるんです。失敬な!
もう一度やってみろ – 魔界村
スーパーマリオのあの「お姫様は別の城に捕らわれているよ」に悪魔テイストのひねりを加え、開発元は1985年に熱狂を巻き起こした傑作にゲームを一度クリアするだけじゃ不十分だと、ある仕掛けを仕組みました。無理ゲーに近いほどの難しさのゾンビなぎ倒し系のこのプラットフォーマーゲームで煮詰まりながら這いつくばるようにボロボロになりながらなんとかクリアすると、ちゃんとゲームをクリアしたいならもう一度最初からやれ、と画面に出るんです。
1回目ようやくクリアした後、「この部屋は幻覚だ、サタンが作り出した罠である…さあ、恐れずに進めよう!サクッとクリアしちゃえ!」とのメッセージがおどろおどろ現れます。めちゃくちゃ重たいメッセージですね。その後何とかもう一度クリアすると、もはやプロレベルの腕前になっていることでしょう。そしてようやく、その労が報われ次のメッセージが出ます:「おめでとう。このストーリーはハッピーエンドを迎えました。以上」。
ぼっくりんのギフト – ゼルダの伝説:ブレス オブ ザ ワイルド
コンソールで生まれた最高傑作の1つであるこのゲームも、鬼のように時間のかかる収集系クエストがあります。ブレス オブ ザ ワイルドでは、ぼっくりんと言う名の木の精が登場し、持ち物をより多く持てるようになるコログのミを集めるように言ってきます。すべてのアップグレードを手にするには441個必要なものの、世界に散らばるその実の数は900個。すべて集めれば、まさに素晴らしい効果が表れると思うでしょう?
違うんだな~!ひっくり返された石が残ってないほどハイラルの土地をくまなく探し終え、少なくとも最後の身をぼっくりんに届けた後、その報いとしてぼっくりんのギフトが手に入ります。見かけはいかにも臭そうなクソの塊のようで、その効果と言えばいつでも好きな時にぼっくりんが躍るのを見られるようになる、と言うものでした。最高ですね。
ペンダント – ダークソウル
フレンドリーな難しさのはっちゃけと豪快さに満ちたアドベンチャーで知られるこのRPGで登場するペンダントは、無害かつまさに無意味なアイテムと思えます。しかし、開発元の宮崎英高氏が「ペンダントには実は、ゲーム開始時に集めておきたくなる隠された力があるんだよ」と言ってから、ゲーマーの間でその真意を調べようとする熱気あふれる調査が沸き起こりました。
その後何百時間もの時間が費やされ、この小さなアクセから何が出てくるのかを知ろうと、あらゆる攻撃やゲーム内オブジェクトの前での操作など、考えられるあらゆる組み合わせが試されました。しまいには宮崎氏は、このアイテムは単に装飾目的のものだと告白し、多くのファンがずっこけたものの、それを信じずに真意を疑い続けるファンも多く残りました。
クモ恐怖症 – Evil West
8本足の不気味な虫、クモが嫌いな人も多い中、ゲームから一切クモを取り除ける「クモ恐怖症向け」設定がゲームにあれば、なんと思慮深い機能を備えているんだと思う人もいるかもしれません。しかし、これがゲーミングの歴史における最高レベルで残酷なトリックの1つとなったのでした。
クモがうじゃうじゃいる洞窟に入る前にこの設定をオンにすると、あの不気味なやつらが全部消えるんです。しかし、オンにして再びオフにすると、ゲーム再開時に画面が無数のやつらで埋め尽くされる!思いがけないバグではなく、開発元による意図的なネタだとは確証されていないものの、設計として織り込まれていたのだとしたら、開発元はゲームのタイトルをまさに体現したといえるでしょう。