バスケットボール
2019-09-23 12:59:00

NBAスター選手が3,400万ドルの契約をトークンで

スポーツ業界がますます仮想通貨を取り込み始め、年棒支払いとファンとリーグの間の決済やり取りの主流となりつつある。サッカークラブがSociosを採用したように、サッカー界ではすでに大きな進捗が見られている。スポーツ業界の別セグメントではNBAで、契約のトークン化などより小さくゆっくりとした流れが起こっている。

目次:
1. 契約のさきがけは?
2. 後に続く選手は出るか?
3.草はいつも青々としているとは限らない
4. まとめ

トークン化のさきがけは?

ブルックリン・ネッツでプレイするスペンサー・ディンウィディーこそが契約をトークンで行ったその人だ。言い換えれば、ディンウィディーは契約に紐づいたトークンを販売するということでもある。そして、そのコインに投資する人々は利息と元本を受け取る事にもなる。投資において、このことは新たな意味をもたらすこととなる。

後に続く選手は出るか?

ディウィンディーによる契約のトークン化は、フォロワーを生み出すかもしれない。他の選手が同様の行動に出るきっかけとなる可能性がある。NBAが仮想通貨を採用した、ということも大きな衝撃である。

既に仮想通貨を利用し始めているチームもある。昨年、マーヴェリックスがBTCをチケットや記念品販売においてビットコインの使用を受け付け始めた。同じように、マーヴェリックスのライバルであるキングスも今後数年、ファンがBTCで支払いを行えるようにした。NBAが仮想通貨に傾いていることを示すサインと言えるだろう。

最近では、NBA選手ユニオンが仮想通貨を貯められるゲームをリリースしようと企業と提携した。これによりNBAファンがその潮流をライブで感じ、記録を刻んでいく過程を目の当たりにすることとなるだろう。ファンにとって何ができるようになるかは時のみぞ知るところだが、仮想通貨により沸き起こったインパクトを認識する事のできる一面であることに違いない。

 

 

草はいつも青々としているとは限らない

過去にもここで明言したように、仮想通貨には必要な保護機能が備わっているわけではない。例えば、データ盗難の恐れも捨てきれない。この危険性は監督機関に深く理解されているわけではない。このため、仮想通貨の取り扱いには注意を要し、慎重に利用することが必要だ。例えば、US SECはボクサーであるフロイド・メイウェザーがCentra Techのコインをソーシャルメディアで宣伝したことに60万ドルもの過料を科している。

今週のまとめ

ディウィンディーの契約トークン化は投資家にとって新たな投資先を提供することとなる。NBAでの2チームがファンからの仮想通貨での支払いを認めてから、異なる場面への仮想通貨普及の拡大を示すものともなっている。最後に、これらすべては好ましいことであるが、仮想通貨を取り巻く環境は諸手を上げて賛同しているわけではないため、そのかかわり方には注意を払ってもらいたい。