ワーン…バーイ…ビットォ!ゲームの始まりだ!
TI11 最終予選
イッツ・ザ・ファイナル・カウントダウン!(あの今となってはダサいシンセサイザーの音とおなじみのギターのリフがこだまする!)世界中のDota 2ファンは今週末画面にくぎ付けになること間違いなし、4日間の白熱の動向の後、The International 11で競うことになる12チームのうちの最後の2チームが決まることに!
この物語の始まりは、6チームずつ2グループがシングルラウンド・ベスト・オブ・2総当たり戦でのグループステージを戦い、各チーム上位4チームがプレーオフステージに進出することになります。ノックアウトステージではベスト・オブ・3形式のダブルエリミネーション方式が採用され、2つの幸運をつかんだチームがThe Internationalでの「プロパー」枠を獲得します。
グループ自体には、グループAには結果を残すこと間違いなしと思われるTeam SecretとNatus Vincereといった強豪チームも名を連ねます。
Team Secretが席巻したのは数年前までの話、とは言え今でも強豪ではあります。ESL ワン・マレーシア2022とリヤドマスターズ2022ではしっかりと成果を残しました。なにより、Michał “Nisha” Jankowskiの安定したパフォーマンス、さらに“Resolut1on” FomynokとBaqyt “Zayac” Emiljanovがマレーシアでのデビュー以来めきめきと腕を上げており、このグループを難なく抜け出し進出を果たそうと意気込んでいます。
経験値的には、元Virtus.Proの伝説的選手を多数そろえているNaviも相手を賞金から遠ざけさせるのに十分な実力の持ち主です。
とは言え、この両チームとも、新参者チームであるNouns相手に結果を残さなければなりません。アメリカの同チームは、BTS Pro Series Season 11: Americasで見事なデビューを果たし、優勝しているチームです。さらに、以来堅固なパフォーマンスを一貫してみせています。2つの潜在的な強敵がここにいる中、大舞台での実力を見せるにはまたとない機会と言えます。
グループBはと言うと、Xtreme Gaming、Virtus.Pro、T1の間での三つ巴戦となるのが濃厚な様子。中国でのコロナ制限とビザ問題により2つのメジャー大会を逃している中、シーズンのここまでを評価するのは非常に難しいものの、Xtreme GamingはLXQFでの勝利を有望視されています。
しかし、T1が波乱を起こす可能性も無きにしも非ず。特にTopsonが力を発揮すればTI11進出のチャンスも多く、またそれはVirtus.Proも同じです。とは言え、Virtusの選手には、苦境で鈍くなる癖があり、この大会の終盤には若干リスクとなりそうです。
何が起ころうとも、今後数日には爆裂級のeスポーツアクションが待っていることでしょう!
日本グランプリ
F1ファン全員集合!今週のフォーミュラ1の動きは日出ずる国の鈴鹿サーキットで行われる日本グランプリに注目、昨年のコロナ関連制限によりキャンセルされたのちのイベント最下位となります。
このレースはここ数年数多くのタイトルレースの中でも決定的な重要性を持つことが証明されています。アイルトン・セナとアラン・プロストが繰り広げた80年代の伝説的対決の数々、さらにウィリアムズのチームメイト同士であるデーモン・ヒルとジャック・ヴィルヌーヴが繰り広げた1996年の対決などが見られたレースであり、ファンとしては今回も見どころ満載のレースになってほしいところ。
一方、今年のドライバーズタイトルは前述の過去の激戦の火花に比するものとなるでしょう。現王者のマックス・フェルスタッペンがこのレースを前にして圧倒の112ポイントのリードで後続のシャルル・ルクレールを離している中、再び王者に輝くのは時間の問題と見られています。
このレースの決着が最後までもつれるのであれば、フェルスタッペンが1位でフィニッシュし最速ラップをたたき出した時点で、タイトルレースは決着、となります。実際、すべて順風満帆に事が進めば(つまり、レースが最終局面までもつれ、最速ラップをたたき出し、ルクレールとペレスがそれぞれ10位と9位以下となる)、6位と言う順位の低さでタイトルを取れることになるのです。
しかし、タイトルレースが独り舞台となったからと言って、シーズンにはもうドラマが待っていないわけではありません。先週のシンガポールグランプリがそれを物語っています。フェルスタッペンの率直に言って超人的な連勝の流れを止めただけでなく、さらに同選手は7位でのフィニッシュとなり、6名ものドライバーがレース開始後にリタイアを余儀なくされたのはとてつもない大雨のせいでした。
先週末チェッカーフラッグを切ったのはレッドブルのセルジオ・ペレス、同選手はフェラーリのシャルル・ルクレールが縮めにかかるドライバーズ・チャンピオンシップ順位での2ポイントを守り切りました。
ルクレールと言えば、同フランス人ドライバーとフェラーリにとっては、数々の信頼性の課題、先述の甘さ、ドライバーのエラーによりいらだちが隠せないシーズンとなっています。プランシング・ホース(フェラーリの愛称)にとって、今シーズン時折大きな代償となってきました。このことからも、ルクレールとチームメイトらはシーズンの残りで来年に向けたモメンタムを作り上げ、2022年初頭の誓いを達成したいところ。
ルクレールはフェルスタッペンの優勝をもう1レース分遅らせることができるのか、それともオランダ人現チャンピオンが今週末、タイトルを確定させるのか?!