ゲームズで女子パワーが炸裂、そしてF1でのフェラーリの失態?!
2022年コモンウェルスゲームズ
XXIIコモンウェルスゲームズがいよいよ間近に、1xBitが全力でアクションを先取りレビュー!今年のゲームズはこの木曜日に開始、舞台はイギリス・バーミンガム。イギリスでの開催となるコモンウェルスゲームズはこれで7度目となります。他には2都市がゲームズ開催地として候補に名乗り出ました。それぞれ、2015年に辞退したカナダのエドモントン、そして財政難の問題を克服できなかった南アフリカのダーバンです。注目の集まるコモンウェルスゲームズの開催地となるべく、ロンドンとマンチェスターもやる気満々でしたが、主催者は最終的のこのスポーツの祭典を開催すべき場所としてバーミンガムを選びました。
コモンウェルスゲームズ開催にかかる費用はなんと7億5,000万ポンドと言われ、2012年ロンドンオリンピック以来最も費用の掛かるスポーツイベントとなっています。委員会の狙いは、開会式で地元色を演出すること。バーミンガム生まれの歌手として期待の星であるインディゴ・マーシャルをはじめ、デュラン・デュランやブラックサバスのギタリストであるトニー・アイオミ(どちらもバーミンガムの位置するウェスト・ミッドランズ州出身であり、バーミンガム市交響楽団員でもある)などの有名アーティストが多数参加します。
今年は新たなコモンウェルスゲームズ憲章が制定され、ゲームズではダイバーシティとインクルージビティが尊ばれています。3種のスポーツの新種目(女子クリケット、3x3 バスケ、 3x3ウィールチェアバスケ)開催が予定され、新憲章ではパラスポーツイベント(障害のある人向けのスポーツ)がコモンウェルスゲームズ4種の基幹種目、陸上、ローンボウルズ、水泳、重量挙げで行われることを必須としています。
障害を持つアスリートを今まで以上に包摂するのと共に、今回のコモンウェルスゲームズでは女子クリケットトーナメントが初開催されることで、格差がさらに縮まるものとなります。クリケットは以前のコモンウェルスゲームズで1度だけ開催され、1998年当時は南アフリカがオーストラリアと接戦を繰り広げました。インドのキャプテンであるハルマンプリート・カウールが最近のビデオインタビューで今年のコモンウェルスゲームへの女子クリケットの追加についての言葉を求められ、「多国籍イベントでの女子クリケットの登場は、画期的なものとなるでしょう」と答えています。
バーミンガムではしかしながら、同大会は4チームずつ2グループで競うことになります。開催国となるイングランドはICC女子T20Iリーダーボードでの上位5チームとなったことから、予選を自動通過。スリランカは、マレーシアで行われたコモンウェルス予選でバングラデシュを下し、今回の参加権を手にしました。
1938年からコモンウェルスゲームズのハイライトとなっている、アドレナリン全開のスポーツと言えばロードレースです。8月4日のタイムトライアルから始まり、ここではアスリートが海上都市の道路を走りまくり、最速タイムを競います。ゲームにとってサイクリングはその大きな部分を占める種目で、さらに地元のコミュニティが全力でアスリートを応援することになります。
ツール・ド・フランスでの表彰台の記憶が新しいウェールズの選手、ゲラント・トーマスはここでも成果を出そうと意気揚々、特にイギリス出身で同等の記録を持つマーク・カヴェンディッシュはなんとしても下したいところ。どちらの選手も、オーストラリアのローハン・デニスには要注意。前回メルボルンで開催されたゲームズでは優勝しています。
クリケットのようにゆったりとしたペースが好みでも、ウィールチェアバスケやロードレースのようなアドレナリン全開派でも、コモンウェルスゲームズは楽しめること間違いなし!アスレチックな1週間が待っています。
ハンガリーグランプリ
フランスグランプリ18週回目でのルクレールのクラッシュによるリタイアに続き、今週末はハンガリーでレースが繰り広げられます。フォーミュラ1ハンガリーグランプリ2022はフンガロリングでの開催となり、2022世界選手権の13ラウンド目となる大会。トラックは全長4.381kmにおよび、カーブにバンプといった癖のあるつくり。さらに乾燥し暑いハンガリーの夏の天候下で行われることもあり、プランシング・ホース(フェラーリの愛称)のマシンはコーナーでより優れたパフォーマンスのため、レッドブルのマシンよりFerrariのF1-75にとって有利となる試合と言えそうです。
まさにル・カステレでの劇的な瞬間であった11番コーナーでのハンドル操作ミスにより、クラッシュとなりリタイアとなってしまいました。その結果、フェルスタッペンが最終的にレースを勝つこととなり、2位のハミルトンは10秒もの差がつきました。ペレスが3位に終わるとみられたものの、8番コーナーで衝突してしまい、入賞を逃しました。
アルファロメオの周冠宇にも問題発生、リアのコントロールを失い、シューマッハに衝突してしまいました。周に完全に責任があるとの結果になり、5秒のペナルティとライセンスでの2ポイントが課されました。周のレースはこれ以降悪くなる一方で、49ラップ目でテクニカルの問題によりリタイアとなりました。
ドライバーズ・チャンピオンが決まるレースでフェルスタッペンは圧倒的な62ポイントのリードとなっており、同選手所属のレッドブルをフェラーリがコンストラクターズ・チャンピオンシップでの82ポイント差で追い、同ドイツ人レーサーのタイトル獲得に反するベットには勇気がいるところ。
さらに、フランスでのトップの座から落ちたルイス・ハミルトンはハンガリーを制するための「山ほどの策がある」と豪語しています。とは言え、メルセデスは今年、去年ほどの制裁がなく、今シーズン初の勝利を飾り波乱を起こすだけの勢いもなさそうとの見方もあり。
さあ、最後に笑うのは誰か?!F1の予想の付かない展開からして予想は難しいものの、決して見逃してはならないイベントであることは確か!